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新歯科放射線学第2版

金田 隆・櫻井 孝・土持 眞 編集
B5判
382頁・2色
ISBN978-4-903553-65-8
発売中

歯科大学の学生が「人間と放射線、人間と医療画像との関わり」についての知識を得るための教科書です。
歯科医師になるための学問分野のひとつ『歯科放射線学』を「基礎知識」「画像検査」「画像診断」「放射線生物」「放射線防護」「放射線治療」の各章にわけて、難解な箇所は図表、イラスト、写真などを使って『歯科放射線学』という難解な学問の重要性を認識し、学習しやすいように解説しています。

販売価格(税込):
10,450
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目次

Ⅰ.基礎知識
第1章 放射線の物理
 1. 原 子
 2. 放射線の種類
 3. 放射線に関連する単位
 4. エックス線,γ線と物質との相互作用
 5. エックス線の減弱
第2章 エックス線の発生と性質
 1. エックス線の発生
 2. エックス線のスペクトル
 3. 発生線量と照射条件
 4. 線量と線質
 5. 半価層(HVL:half value layer)
 6. エックス線,γ線の一般的性質
 7. エックス線像形成の原理
第3章 エックス線フィルムの処理
 1. 感 光
 2. 現 像
 3. 定 着
 4. 水 洗
 5. 乾 燥
 6. その他の処理
第4章 エックス線像の幾何学的関係
 1. 黒化度(写真濃度)
 2. 黒化度曲線(特性曲線)
 3. 感 度
 4. コントラスト(対照度)
 5. 粒状性
 6. 拡 大
 7. 歪 み
 8. 半影(ボケ)
 9. 鮮鋭度
 10. その他
第5章 デジタルエックス線と管理技術
 1. デジタル画像
 2.DICOM(ダイコム)
 3.PACS(パックス)
 4. 放射線科情報システム(RIS)と病院情報システム(HIS)
第6章 放射線の測定と線量測定器具
 1. 個人の被曝線量管理
 2. 環境の線量管理

Ⅱ.画像検査
第1章 画像検査法の種類
第2章 エックス線検査
 1. 歯科で用いられるエックス線検査の種類
 2. 頭部のエックス線検査(基準線と基準面)
 3. 歯や顎骨を観察する口内法エックス線撮影
 4. 歯科用エックス線撮影装置の構造
 5. 上下顎の歯や周囲の骨を観察するパノラマエックス線撮影
 6. 顎顔面領域の骨を観察するエックス線撮影法
 7. 一般エックス線撮影装置の構造
 8. 断面が観察できるエックス線断層撮影
 9. 軟組織が観察できるエックス線造影検査
 10. エックス線撮影を行うために必要な器材
 11. エックス線フィルムの種類と使い分け
 12. 撮影したエックス線フィルムの現像
 13. エックス線フィルムは管理が必要
 14. きれいなエックス線写真ができない原因
 15. 環境に優しいデジタルエックス線撮影
第3章 エックス線CT検査
 1. エックス線CT検査の歴史
 2. こんなときにはCT検査が必要
 3.CT検査ではこうして画像ができる
 4. ほかのエックス線検査とCT検査の違い
 5.CT検査で造影を行う理由
 6. 歯科用コーンビームCT装置
第4章 磁気共鳴画像検査(MRI)
 1.MRIの歴史
 2.MRI装置
 3.MRIの原理
 4. スピンエコー(spin echo)法
 5. グラディエントエコー(gradient echo)法
 6. 拡散強調画像(DWI:diffusion weighted image)
 7.MRI造影法
 8. 顎顔面領域での利用
 9. 歯科用金属のMR画像への影響(アーチファクト)
 10.MRI検査の注意点
第5章 超音波検査
 1. 超音波検査の歴史
 2. 超音波の発生とその性質
 3. 超音波検査の種類と歯科的応用
 4. 超音波検査の読影
第6章 核医学検査
 1. 核医学の歴史
 2. アイソトープで診断
 3. 口腔顔面領域での利用
 4.In vitro検査
第7章 摂食・嚥下の画像検査
 1. 嚥下造影検査(VF:videofluorographic examination of swallowing)
 2.Cine—MRI
 3. 嚥下内視鏡検査(VE:videoendoscopic evaluation of swallowing)

Ⅲ.画像診断
第1章 画像診断総論
 1. 適切な画像診断を行うには
 2. 歯の検査
 3. 顎顔面の検査
 4. 顎関節の画像検査
 5. 唾液腺疾患の検査
 6. 正常解剖像
 7. エックス線写真の読影と鑑別診断
 8. レントゲンサインとは
第2章 画像診断各論
 1. 歯の異常
 2. 歯周組織の疾患
 3. 歯および顎骨の損傷
 4. 顎骨病変
 5. 上顎洞の疾患
 6. 顎関節の疾患
 7. 顎口腔領域の悪性腫瘍
 8. 口腔領域軟組織疾患
 9. 顎骨の炎症
 10. 系統疾患

Ⅳ.放射線生物
第1章 放射線の生物作用
 1. 放射線生物学とは
 2. 放射線作用の特殊性
 3. 直接作用と間接作用
 4.DNAに対する放射線の作用
 5. 放射線の発生機序
 6. 放射線生物作用の特徴
 7.LETとRBE
第2章 放射線感受性
 1. ベルゴニー・トリボンドウ(Bergonie-Tribondeau)の法則
 2. 組織の放射線感受性
 3. 細胞周期と放射線感受性
 4. 放射線感受性を修飾する因子
第3章 腫瘍と放射線
 1. 腫瘍組織と正常組織の放射線感受性は異なる
 2. 腫瘍の放射線感受性を修飾する生物学的因子
 3. 放射線感受性に関連する腫瘍構造
 4. 腫瘍の種類と放射線感受性

Ⅴ.放射線防護
第1章 人類が受ける放射線被曝
 1. あなたは放射線を被曝しています
 2. 日本における医用放射線による被曝
 3. 被曝する人を防護のために分類すると
第2章 人体に対する放射線の影響
 1. 放射線障害の分類の仕方
 2. 放射線障害を現れる人によって分類すると
 3. 放射線障害を防護・管理のために分類すると
第3章 放射線の防護
 1. 放射線防護の目標
 2. 放射線防護の基本的な考え方
 3. 放射線防護の体系
 4. 放射線防護に用いられる単位
 5. 放射線防護上の原則
 6. 患者の放射線防護の対策
 7. 職業人の放射線防護の対策
 8. 公衆の放射線防護の対策
 9. 放射線に関する法令

Ⅵ.放射線治療
第1章 口腔領域の悪性腫瘍
 1. 解剖学的に分類すると
 2. 組織学的に分類すると
 3. 腫瘍の進展状態によって分類すると
 4. 治療方針と治療目標の決め方
 5. 放射線治療の現場を見てみましょう
第2章 放射線治療の副作用
 1. 放射線治療では一般的にこんな副作用を生じます
 2. 口腔領域の治療ではさまざまな口腔管理により副作用の低減に努めます

巻末 フィードバックチェック

【編集・執筆】
金田 隆(日本大学教授 松戸歯学部放射線学)
櫻井 孝(神奈川歯科大学教授 顎顔面病態診断治療学講座)
土持 眞(日本歯科大学教授 新潟生命歯学部歯科放射線学講座)

【執 筆】
奥村泰彦(明海大学教授 歯学部歯科放射線学)
後藤多津子(東京歯科大学教授 歯科放射線学講座)
羽山和秀(日本歯科大学准教授 新潟生命歯学部歯科放射線学講座)
原田卓哉(奥羽大学教授 歯学部放射線診断学講座)
本田和也(日本大学教授 歯学部歯科放射線学講座)
森本泰宏(九州歯科大学教授 歯科放射線学分野)
若尾博美(神奈川歯科大学特任教授 顎顔面病態診断治療学講座)